こんにちは!
有限会社 北越金型WEB担当のこばです。
前回のコラムで私が10年ほど飲食店(都内イタリアン→新潟和食居酒屋)で働いていることをチラッと書きましたが(現在は週末だけスポット参戦中)、今回はその経歴を活かしてと言いますか、現役料理人が選ぶ、バーベキューでのおすすめ鶏肉の漬け込み料理をご紹介できればと思います。
最近の鶏肉ブーム
最近の健康志向、筋トレブームにより、世間の鶏肉、特に胸肉への関心が一段と高まっていますよね?
コンビニのサラダチキンは言わずもがなの売れ筋商品になっていますし、今やスーパー、ドラッグストアなんかでもサラダチキンが売られていて、今後もこの流れは続きそうです。
最近では、家でサラダチキンを自作する人も結構いて、かく言う私もその一人です。
安上りでコンビニのものより明らかにおいしいので、自作することを強くお勧めいたします!
それもあって、ネット上に公開されている鶏肉を使ったレシピは最早、数えきれないほどで、バーベキューでも、主役と言えば牛肉、豚肉だったのが、ダッチオーブンの普及もあり、徐々に鶏肉が勢力を伸ばしつつあります。
丸鶏を使ってダッチオーブンでローストチキンを作る人もいますよね。
そんなネット上に無数に公開されているレシピの中から、これは間違いないという鶏肉のレシピを”漬け込み”という観点に絞って厳選し、私なりにアレンジを加えたものをご紹介していきます。
バーベキューに持っていきたい!厳選、鶏肉の漬け込みレシピ
バーベキューチキン
鶏肉を使ったバーベキュー料理をやるとなったら、外せないメニューがコレ!
ソースやケチャップが入るので、お子さん受けも抜群です。
もちろん自宅でも作れるので、お弁当のおかずにも大活躍間違いなしですよ。
レシピ
・鶏モモ肉 2枚※胸肉でも可
(30g前後にカットした後、塩コショウを予めしておく)
◆漬け込みタレ
ウスターソース 大2
ケチャップ 大1
醤油 小2
ニンニク(チューブ) 小1/2
料理酒 小1
はちみつ 小1
※料理酒・はちみつをみりんに変えても可
漬け込みタレの材料を全てジップロックに入れてシェイクした後、鶏肉を入れて30分置けば仕込みは完了。あとは焼くだけです!
タレの粘度が比較的あるので、漬け込み時間を短くできます。
より淡白な鶏胸肉を使う場合や大判で漬ける場合は、もう少し漬け込み時間を延ばしてもいいかと思います。
周りのタレが焦げるのが気になる方は、焼く前にキッチンペーパーで漬けダレを取り除いてから焼くのもおススメです!(その際は漬け込み時間を多少長めに取って下さい)
テリヤキチキン
これを食べてしまうと、無性に白ご飯が食べたくなってしまうという、ダイエット中の人にとっては悪魔の料理です(笑)
しかも、漬け込みタレも超簡単!!
フライパンでも簡単にできるので、どちらかと言えば自宅で作った方がいい気もしますが、あえてバーベキューでみんなに振る舞うというのもいいかもしれませんね。
バーベキューコンロで焼いたテリヤキチキンの香ばしさは異常なので、ぜひ一度お試しあれ!
テリヤキチキンを嫌いな人は恐らくほとんどいないかと思います!
これに”からしマヨネーズ”を添えれば、もう勝ちです(笑)
レシピ
・鶏モモ肉 2枚
※胸肉でも作れないことはないですが、テリヤキチキンのおいしさが半減しますので、これに関してはモモ肉で作ることをお勧め致します
◆漬け込みタレ
・めんつゆ(3倍濃縮) 150~200cc(もも肉の大きさにより調整。浸っていればOK)
※創味のめんつゆの場合は元々が濃いので、好みで2倍か3倍に薄めてください
・ニンニク(できれば生だがチューブでも可) 2片(チューブなら5センチくらい)
※生ニンニクの場合は、スライス(香り控えめ)か、すりおろし(香り強め)をお好みで
※ごま油を適量加えると香ばしさが増しますが、醤油の焦げた香りやにんにく感を楽しみたい方は入れない方が正解かと思います
鶏肉を含めた材料を全てジップロックに入れて軽く揉み込んだら、そのまま半日漬け込む。以上
あとは漬けダレから取り出して焼くだけです!
濃いめの味が好きな方は、漬けダレをフライパンで煮詰めて(もしくは鶏肉と同時に入れて)最後にかけるのもおススメです!
自宅で焼く場合は、フライパンを使わずに最初からオーブンで焼く方法もあります。
鶏肉の皮目にはオーブンでも十分に焼き目は付きますので、オーブンがご自宅にある方は是非お試しを!
※使用するめんつゆによって、塩味・甘みのバランスがだいぶ異なるので、自分に合っためんつゆを探すか、漬け込む際に砂糖、醤油等で好みの味に調整してください。
※からしマヨネーズも忘れずに(からしとマヨネーズの配合はお好みですが、だいたい2:8くらいがちょうどいいかと)
タンドリーチキン
インド料理ではお馴染みのタンドゥールという、ナンを焼く筒状の窯で焼くからタンドリーチキンなんですが、この際そんなことはどうでもいいでしょう(インド人の皆さんごめんなさい)
最近のバーベキューでは、タンドリーチキンを作る人も増えてきているようです。
あの食欲をそそるスパイシーな香りがたまらんですよねー
レシピ
・鶏モモ肉 2枚
(予め塩コショウをしておく)
※胸肉だと固めですが味わい深い仕上がりになりますのでお好みの方で!
◆漬け込みタレ
プレーンヨーグルト 大3
カレー粉 小2
※個人的にはカルダモンの爽やかな香りが好きなので、プラスでカルダモンパウダーを少々入れます
ケチャップ 大2
ニンニクチューブ 5cm
塩 小1/2
ブラックペッパー 少々
100%パインジュース 大1(あれば)
ジップロックもしくはポリ袋に漬け込みタレの材料を全て入れ、十分に混ぜ合わせたら、鶏モモ肉(食べやすくカットしても、そのままでも)を投入し揉み込みます。
冷蔵庫で1時間寝かせたら、あとは焼くだけ!
なので、出発前に仕込んで、現地(バーベキュー場)に着くまでクーラーボックスで寝かせておくという仕込み方法も取れますね。
一つ補足としまして、今や色んなメーカーからカレー粉が発売されていると思いますが、比べると、香りの時点で各社全然違うことが分かります。
色々試してみて、ご自分の好みの香りや味のカレー粉を見つけるのもいいかもしれません!
パインジュースは少しフルーツの酸味を加えたかったので入れましたが、入れなくても構いません。
ハワイアンバーベキューチキン
以前、「沸騰ワード10」という番組で元大関の小錦さんが披露していておいしそうだなと思ってたんです。
全て目分量というのも小錦流で、とてもワイルドですが、漬け込んだ鶏肉を白菜やキャベツなどの葉物野菜でくるんだ後にアルミホイルを巻くという工程を経てから焼くことで、鶏肉が焦げることなく蒸し焼きにされ、ジューシーな状態で食すことができる点は、細かいテクニックが使われているなと感じます。
レシピ
・鶏モモ肉 2枚(胸肉でも大丈夫だと思いますが、小錦さんのレシピだとモモ肉です)
◆漬け込みタレ
醤油 150cc
コーラ 50cc
パインジュース 50cc
きび砂糖 20g
にんにく 適量
しょうが 適量
ボールもしくはジップロックに漬け込みタレの材料を全て入れ、よく混ぜ合わせる
鶏モモ肉を投入し、2時間ほど漬け込みます。
そのまま焼いてもいいですが、どうせなら小錦流で! 白菜等の葉物野菜にくるみ、アルミホイルで包んだ状態で焼いてみましょう
※包んで焼く場合は、お好みで最後に焼き目を付けると香ばしさがアップします。
※もう少しバーベキューっぽさが欲しければ、漬け込みダレにケチャップとウスターソースを混ぜるのもおススメです。
ジャークチキン
最後にご紹介するのがジャークチキン。
最近、ちょっとずつ知れ渡ってきましたが、日本ではまだまだマイナーな鶏肉料理です。
きっと、聞いたことがない方も多いはず。
ジャークチキンはジャマイカの国民的料理で、ジャマイカの屋台では必ずと言っていいほど売られている料理、まさにソウルフードです。
簡単に言うと、スパイスと香味野菜のすりおろし、オリーブオイルを混ぜ合わせたタレに漬け込んだ鶏肉を焼いた料理です。
実は、カルディとかで『ジャークチキンシーズニング』なる、鶏肉にまぶして揉み込むだけでジャークチキンの仕込みが完了してしまう魔法の粉も売ってたりします(笑)
私のレシピは若干めんどいので、魔法の粉を使って頂いてもいいと思いますが、気になった方は私のレシピを試して頂けると密かに私が喜びます!(笑)
バーベキューチキンのように、パンチの効いた味の濃い調味料が入らずスパイスも効いているので、子供向けというよりは、大人がお酒と共に楽しむ料理という感じかと思います。
実際に作るときには、ライムをお忘れなく!(輸入品なので若干お高いですが…)
ライムのあるなしで、ジャークチキンの味に雲泥の差が出ます。
レシピ
鶏モモ肉(胸肉でも可) 2枚
◆漬け込みタレ
玉ねぎ(すりおろし) 中1個
ニンニク(すりおろし) 1片
ショウガ(すりおろし) 15g
※沢山作る場合まとめてフードプロセッサーかジューサーでやると簡単です
塩 鶏肉の重さの1%(タレに入れずに漬け込む前の鶏肉に揉み込むと、よりはっきりとした味になります)
醤油 大1
クミンパウダー 小2
コリアンダーパウダー 小1
オールスパイス 小1
ブラックペッパー小1
ナツメグ 小1
タイム 小1
レモン汁 大2
ピュアオリーブオイル 大2
ライム 1個
漬け込みタレの材料全てをジップロックに入れて混ぜ合わせたら、鶏肉を投入して1日漬け込めば完成。あとは焼くだけです!
上記が基本のレシピになりますが、好みに応じてスパイスは変更、追加してもらって大丈夫ですし、塩分も変更してもらって構いません。
因みに醤油は最近(2024年8月30日)レシピに加えました。
本場のレシピでは当然入れませんが、日本人好みの味にしたい場合は入れた方がよろしいかと!
照りを出したければ、みりんか蜂蜜を入れるのも手ですね!
こういったアレンジが楽しいんですよねー
食べる直前にライムを絞ることをお忘れなく!
焼き上がる直前に調理担当の人が絞るでもOK! これまた少し違った風味になると思います!
ぜひラムコークやメキシコ系のビール(テキーラはほどほどに笑)と合わせてみて下さい!
まとめ
上記のレシピ全てに共通する注意点として、漬け込む前に鶏肉にフォークで穴を空けておくこと。
味の染み込み具合がまるで違います!
(特に味の薄いジャークチキンには必須です)
どのレシピも、ご家庭のキッチンで作ることが可能なのですが、できればバーベキューで作ってもらいたいと思います!
香ばしさが段違いで、味も2段階はアップすることをお約束致します。
とは言え、まずは自宅で試してみて、バーベキューで本番!という流れを取った方がいいのかなとも思います。
ぜひ試してみてくださいね!