皆さん、こんにちは。
北越金型WEB担当のこばです。
バーベキューで活躍するアイテムと言ったら様々ありますが、中でもアルミホイルは外せませんよね?
焼き芋を筆頭に、玉ねぎのホイル焼き、鮭やイカのホイル包み焼、アヒージョ等、工夫やアイデア次第で料理の幅はいくらでも広がります。
ですが、意外に知られていないのが、アルミホイルは溶けるという事。
普段ご家庭で使っている分には、あまり意識しないことかもしれませんが、バーベキューとなると話は別。
実は様々な要因が考えられるのです。
ということで、今回はアルミホイルがなぜ溶けるのか、溶けた場合に人体への影響は無いのか等、様々な角度から記事にしてみましたので、お時間のある方は読んでいって下さい!
バーベキューでアルミホイルが溶ける原因になり得るものは?
原因どうこうって言われても思いつかないって方もいるかもしれませんね。
そもそも、アルミホイルは何からできているのでしょうか?
あなたもご存知の通りアルミニウムです。
アルミホイルが溶ける原因になり得るものが何なのかは、元々のアルミニウムがどういった性質を持っている物質なのかを調べると色々分かってきそうですね。
ちょっと試験勉強みたいになりますが、お付き合い下さい(笑)
アルミホイルが熱せられた場合
まずは耐熱に関してです。
アルミニウムの融点は660.32 ℃とされています。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルミニウム – Wikipedia
つまり、660.32 ℃以上に熱せられると溶けだすということですね。
バーベキューで一般的に使われる黒炭(安い木炭)の燃焼温度が700℃~1200℃ですので、明らかにアルミニウムの融点の方が低いです。
当然、アルミホイルも溶けてしまうということです。
とはいえ、あくまで融点なので、さつま芋をアルミホイルに包んで炭の中に放り込んだとしても、すぐに溶けてなくなる訳ではなく、多少耐えることはできます。あくまで多少ですが…
また、黒炭の場合は燃焼持続時間が短い為、いつの間にかアルミの融点以下になっていることも珍しくなく、意外に溶け出さないことも結構あります。
ただし、大量の木炭で火を起こした中に入れた場合や、燃焼時間が長い特性を持つ備長炭の中に入れた場合は、溶ける可能性が高まります(備長炭の安定時の燃焼温度が600~800℃なので、溶けない可能性もなくはないです)。
ということで、ガンガンに起きている炭に対して、アルミホイルに包んだ食材を放り込んでしまうと、中の食材が真っ黒こげになってしまう可能性があるということですね。
ではどうすればいいのかということですが、賢明な皆さんはお気付きかと思います。
炭に直接当たらなければいいと言うことです!
炭の熱は遠赤外線効果がありますので、直接当たっていなくても十分に食材に火を通すことが可能です。
焼肉なんてまさにそうですよね。
むしろ、そっちの方が焦げることもなく、さつま芋であれば良い感じにホクホクになります。
これでもちょっと不安、食材はより火の近くで!って人は、ちゃんとバーベキュー用のアルミホイルがありますので、そちらを使うことをお勧め致します。
バーベキュー用のアルミホイルは厚手に作ってありますので、熱で溶ける可能性も格段に減らせるという訳です!
ただし、厚手になっている分、扱っているときに手を切ってしまう可能性があります。
その点だけは注意しておきましょう。
気になったという方は、amazonで『アルミホイル バーベキュー用』と検索を掛けると、下記の画像のような商品が該当すると思いますので、購入してみてください!
アルミホイルに酸性やアルカリ性の物質が付着した場合
次に化学的な性質変化に関してです。
アルミニウムは両性金属の為、酸にも塩基にも溶けます。
つまり、酸性の物質、アルカリ性の物質のどちらに対しても弱いということですね。
とはいえ、何時間も放置しない限り、ましてやバーベキュー程度の時間であればアルミホイルが溶けだすことはないので、そこまで気にする必要はありません。
ホイル焼きはどんどん作りましょう!(笑)
ただ、注意した方がいいのは、余った食材を持ち帰るとき。
ビニール袋やタッパ等であれば問題ありませんが、何もないからと言ってアルミホイルで包んでしまう場合ってありますよね?
そういった場合は注意が必要です。
正直、ほんの少し溶けだしたアルミを体内に取り込んだからと言って、健康に重大な影響は無いと言われていますが、多量に取り込むと体に害があると分かっているものを好き好んで摂取する必要なんてないはずです。
小さいお子さんなら尚更ですよね。
バーベキューの時に限らず、梅干しやカットしたレモン等の持ち運び時にはアルミホイルを使わないように注意した方がいいですね!
アルミニウムを取り込んだ場合の人体への影響は?
先ほども書きましたが、アルミニウムを体内に取り込んでしまうと人体に悪影響が出ます。
具体的にどういった影響が出てしまうのかというと、人体に悪影響を及ぼす物質を体外に排出するために、フィルターの役割をしている腎臓や肝臓といった器官に負担が掛かり、悪影響が出ると言われています。
また、脂肪や骨等の体内に蓄積されていくことで、脳や神経系にも影響が出ると言われているのです。
ただし、それは多量に取り込んだ場合であり、アルミホイルから多少溶けだしたものを取り込んでしまったからといって、人体に影響を及ぼすほどにはなりません。
なぜならアルミニウムは自然界にも存在しており、私たちは知らない間に体内に取り込んでいるにも関わらず、体調が悪くなったりしていませんよね?
JECFA(合同食品添加物専門家会議)で規定されたアルミニウムの許容摂取量は体重1kgあたり週に2mgとされているのですが、この量は、一日で摂取する料理のすべてをアルミ製の鍋で作ったとしても余裕がある数値ということになります。
その点から考えても、アルミホイルから取り込む量というのは、全く問題ないレベルと捉えていいかと思います。
あくまで知識として、アルミニウムが食品に溶け込む可能性があるということは頭に入れた上で、食事を楽しむのが一番かと思います!
こんな事にも!アルミホイルの意外な使い道
バーベキューコンロの片づけ
楽しいバーベキューが終わると、めんどくさい片づけが待っています(仕方がないことなのですが…)
その中でもバーベキューコンロの掃除は手間の掛かる片づけの一つですよね。
炭の灰や消し炭、そして落ちてきた肉汁など、普通に掃除をしていては結構時間が掛かってしまいます。
そんなめんどくさい掃除を少しでも楽にする方法としてアルミホイルが活躍します!
手順はとても簡単で、バーベキューを始める前にバーベキュー用のアルミホイルを炭の下に敷くだけ!
(家庭用のアルミホイルだと確実に溶けてなくなりますので、バーベキュー用を用意して下さい)
これさえやっておけば、バーベキューコンロの片づけが格段に楽になります。
灰も消し炭も肉汁も、アルミホイルに包んだら後は捨てるだけ!
なんで今までやってこなかったんだろう…って嘆くこと間違いなしです!(笑)
おまけに、敷いたアルミホイルが熱を反射し燃焼効率が良くなるので、炭への着火も早くなるのです。
以前にご紹介した、炭へ早く着火する方法と併用すれば、炭の着火にもたつくことはほぼなくなるでしょう。
↓上記の記事はこちらから確認することができます↓
簡易的な鍋に!
最近では、バーベキューでアヒージョやアクアパッツァなどのいわゆる映える系料理を作る人も増えてきました。
とはいえ、そういった料理用に鍋やスキレットを別で持っていくのは荷物が増えますし、あんまりしたくないですよね?
そんな時はバーベキュー用のアルミホイルを使いましょう!
バーベキュー用であれば、厚手なので多少の熱や重さにも耐えられますし(真鯛とかデカい魚は危険ですが…)、食事後はそのまま捨てられるので、洗い物も増えません。
ただし、実際に試す際は直火は避け、網の上で調理しましょう。
もしかしたら、破れてしまうかもなので。
おろし金に!
家庭でもアルミホイルは頑張ってくれます!
その一つがおろし金の匂い付き防止です。
料理をされる方なら頷いてくださると思いますが、ニンニクを擦ったあとのおろし金、匂い取れませんよね?
ニンニク専用のおろし金を使用していたり等、対策されていると思いますが、いずれにしてもニンニクの匂いがおろし金に残るのは避けたいところ。
そこで登場するのがアルミホイルです。
手順は、家庭用のアルミホイルをおろし金に一周(心配な人は二周巻いてもOK)巻き付けてニンニクを擦るだけ。
擦り終わった後、擦ったニンニクがおろし金に付かないようにアルミホイルを外せばOKです!
擦ったニンニクはアルミホイルに付くのでおろし金にこびり付かず、洗うのも楽になります!
おろし金の尖った部分には多少匂いが残りますが、アルミホイルを巻く前と比べると匂い残りが段違いなことに気づくはずです。
まとめ
今回は、バーベキューでよく使うアルミホイルを掘り下げてコラムにしてみました。
こうしてみると過度に意識する必要はないものの、知ってて損はないのかなという感じですよね。
知ってしまったが故に意識してしまうということもありますが、上でご紹介したようにアルミホイルは非常に便利なアイテムなので、状況によっては健康被害の恐れがあるということを十分に認識した上で積極的に使っていくのがいいかもしれませんね!