皆さま、こんにちは!
北越金型WEB担当のこばです。
今回は、『メスティンで燻製してたら穴が!』と題して、メスティンで燻製してみたいけど穴が開くのが怖いという人向けに対処法を書いてみたいと思います。
今回は2つ提案させて頂きましたので、ご存じない方法もあるかもしれません。
宜しければ最後までご覧ください。
燻製中のメスティンは…
燻製中のメスティンは大雑把に言って空焚き状態になります。
メスティンのトリセツで禁止事項として書かれている”空焚き”をしてしまうという事になる訳ですね。
じゃあ、メスティンで燻製(=空焚き)すること自体がダメってことだから、対処法とかの話ではないんじゃない?…と、いきなり話が終わりそうなのですが、お待ち下さい!
ちゃんと続きがありますし、対処法のご提案もしてますので、ご安心を(笑)
では、そもそも、なぜ空焚きがダメなのでしょうか? そこから解説したいと思います。
メスティンの素材は…
まず手始めに理解しておかないといけないのは、(一般的な)メスティンはアルミ製であるという事です。
恐らくほとんどの方から、そんなこと知っとるわ!と言われてしまいそうなので、こちらから一つ質問をさせて頂きたいと思います。
アルミニウムの融点は何度でしょうか?
すぐに答えられた方、メスティンというかアルミのことをきっちり調べてらっしゃいますねー
正解は約660℃。
正直、燻製の調理器具として使うには、低いと言わざるを得ません。
なぜなのか…?(何となくわかる方もそのまま読み続けて頂けますと幸いです)
皆さんは焚火やバーベキューコンロでアルミホイルが燃えた(燃やした)光景を見たことがあるでしょうか?
それが、アルミ自体が融点である660℃を超えた瞬間です。
炎自体の温度は燃料によって違うものの、だいたい400~2000℃前後だそうです。
空気に直接触れている外側ほど温度が高い(1000℃近い)ので、外側の炎に触れ続けているアルミホイルは熱交換によって直ぐに660℃以上になって(溶けて)しまうのです。
では、これが水を入れたメスティンならどうでしょうか?
外側は1000℃を超えることもある炎に晒されていますが、メスティン内は液体の状態では100℃までしか上がらない水です。
メスティンの熱は水に移り、最終的には気化する際に熱を奪っていきますので、水がある限りメスティンが融点の660℃に到達することは、ほぼないという訳ですね。(溶接に使われるような高温のガスバーナーの場合は先にメスティンに穴が空く可能性が高いです←念の為)
これが、メスティンで空焚きがダメと言われる理由です。
たまーに、本気なのか検証なのか分かりませんが、メスティンにウッドチップを直接置いて火にかける輩がいたりいなかったり(?)しますけど、100%メスティンがダメになりますのでご法度です。
では、どうすればメスティンで安全に燻製ができるのでしょうか? 次の章でご説明致します。
メスティンで安全に燻製をするには?
では、安全に燻製をするにはどうするべきなのでしょうか?
ご紹介できる方法としては2通りあります。
1つ目はメスティン内部にアルミホイルを敷くというものです。
正直この方法に関しては、既に実践されている方は多いかもしれません。
なぜなら、匂い移り防止としてメスティンの内側をアルミホイルで覆う方法が様々なメディアで紹介されているからです。
メスティンをいくつも所持していて、炊飯用や燻製用など、完全に用途別で使い分けていれば別ですが、大抵は一つか多くても二つなのではないでしょうか。
それなのに対策をせずに燻製調理でメスティンを使ってしまうと、完全にメスティンに燻製の香り(もっと言えば色も)が移ってしまいます。
そうなったら最後で、以降メスティンで炊飯するたびに燻製の香りの付いたご飯が出来上がることになります(それもアリという方もいそうですが)。
洗い落とせば?となるところですが、アルミは酸性アルカリ性両方に反応しやすい為、ブリーチなどの漂白剤も使えず、落とすこともままなりません。
そうならない為にも、メスティン内部をアルミホイルで覆い、匂い移りを防ぐという方法が色んなところで紹介されているという訳です。
アルミホイルでメスティン全体を覆いつつ、ウッドチップを置く場所は熱によりメスティンがダメージを受けないように強化しておく…
悪くない方法ではありますが、外から加熱できない(メスティンの空焚きになる為)のでウッドチップの煙が消える可能性もなくはありません。
という事で、今回のメインである2つ目の方法をご紹介致します。
2つ目の方法とは、メスティン本体を蓋として使い、燻製チップを置く部分には、より熱に強い金属を使うという事です。
アルミよりも熱に強い金属とはズバリ、鉄!
鉄の融点は1538℃ということで、アルミの2倍以上です。
鉄を生成する工場とかでなければ、ここまでの温度に達することはありませんので、空焚きも怖くありません。
では、その鉄はどこから入手すればいいのか。。。
アウトドア用の鉄板を使いましょう。
キャンプをする方なら誰しもが1枚は持っているであろう調理用鉄板です。
鉄板の上に燻製チップを置き、網を置いて食材を乗せてメスティンで蓋をするという具合です。
メスティンで蓋をするので、できれば長方形の鉄板がベストですね。
少年かむいさんが軽く実演して下さっていますので、その動画をご紹介しますね。
これであれば、メスティンが熱に長時間晒されることもないので、メスティンに穴が開く心配はほとんど無いといっていいかと思います。
また、メスティンが燻製チップによって焦げて跡が残るという事も起こらないので、その点でもおススメできる方法になります。
この方法でもメスティン自体はアルミホイルで覆って下さいね。匂い移り防止です!
因みに動画内で使用している蓋型鉄板は当社のメスティンの蓋になる鉄板”ロックパンS”になります。
ご興味のある方は、以下のページよりご確認頂ければと思います。
まとめ
ということで、今回は『メスティンで燻製してたら穴が!』というタイトルで、メスティンを使って安全に燻製調理する方法をご紹介致しました。
最終的には弊社の商品の宣伝に着地する形になってしまったのですが、少しでも参考になりましたら幸いでございます。
今後もこういった情報を投稿していきますので、よろしければ頭の片隅にでも、置いて頂ければ幸いです!